プロデュース型コンサルタントとは
プロデュース型コンサルタントとは、自分よりうまくできそうな人に「おまかせする」という方法です。昔から存在する方式で、お客さんのニーズをくみ取って、業界での知識や経験を上乗せして、お客さんの意向に添った形で演出してくれるところから、コンサルティング的な要素が出てきていると思います。例で言うと、ブライダルコンサルタントなどがその範疇にはいでしょう。要するに、最高の結婚式をあげることを丸ごと請け負ってしまい、プロデュースするというものです。ブライダルというのは1つのイベントですから、他のイベントでも○×コンサルタントという仕事は成立します。旅行コンサルタントであったり、地域振興コンサルタント、出版コンサルタントであったり、その手の方はすべて「プロデューサー」的な仕事をされているため、この範囲に分類できると思います。
また、「広告代理店はコンサルタントですよね」という質問を受けます。たしかにコンサルタントであるということができます。その場合は、お客さんの製品やサービスの宣伝を請け負って、プロデュースするのが主たる仕事になってきますから、その意味でこのタイプに入ってくるのだと考えています。
問題解決型との違いは、問題解決というよりも実行そのものやその手配自体が仕事であるという点がまず違います。研修型との違いは、その業界での経験やノウハウを伝授してもらうのではなく、その経験やノウハウを自分のために使って貰うという点で違います。
プロデュース型の特徴には、
- 実行そのものが仕事
- すぐれた実行力・経験・アイデアを買う
評論型コンサルタントとは
単に、一般的な助言をするものを評論型と名をつけました。この分野は、評論家といったほうが正しい気がしますが、コンサルタントと呼ばれている人もいます。玉石混合、かなりいろいろな人が含まれていると考えています。他のタイプとの一番の違いは、特定のお客さんのためにコンサルティング行為を行なっているか否かにあると思います。お客さんを持たず、執筆やメディア露出などで対価をいただいている人は、どちらかというと評論家といったほうがいいと考えています。お客さんの意見を聞いて助言するより、評論の意見を主張するほうが重要になってきます。お客さんも、この評論家がうちのお店や服をどう見ているのか? という視点で捉えるからです。
この範囲に入るのは、経済評論、グルメ評論、車評論、ファッション評論、ワイン評論、軍事コンサルタントなどでしょう。
評論型コンサルタントの特徴は
- 広く一般の消費者が対象
- 自分の意見を表明することが重要
- 執筆や、評論がメイン